12月17日よりサンシャイン劇場で上演される『成井豊と梅棒のマリアージュ』。劇作家・演出家である成井豊さんとキャラメルボックスメンバーが、ダンスで魅せるエンタメ集団「梅棒」とコラボします。公演の公開稽古後、成井さんと出演者らにインタビュー!今回は初日にオンライン配信も控えているということで、「演劇初心者はここを見て欲しい!」というポイントを伺いました。インタビュー①はこちら

01 今の時代だからこそ、生きる喜びを

「今年はコロナ禍で生と死を身近に感じた時代でした。本作は生きる喜びを描いていて、今だからこそ演じる意味を感じています。誰もが持っているテーマでもあるので、初心者の方にも観て頂きやすい公演なのでは。

また成井さんのプロデュース公演でこれだけキャラメルボックスの劇団員が出る公演は珍しい。キャラメルボックスの本公演ではないけれど、初めての方でもキャラメルボックスの色を感じて頂けると思います」(原田樹里さん)

02 まるでサッカーのよう。シンプルで観やすい作品

「今回は、成井さんからどこでもどんな場所でも少人数でできる演劇を、というお話がありました。セットもなるべく少なく、どこに持っていってもできるものを描きたいと。制約のないシンプルな作品だからこそ、演劇が初めての方でも観やすい作品だと思います。

スポーツで言えばサッカーに近いような。ボールさえあればプレーができる。まず試しに、という気持ちで気軽に見て頂きたいですね。また、様々な世代の思いを描いた作品でもあるので、必ず自分の思いがリンクする瞬間があると思います」(キャラメルボックス・阿部丈二さん)

「大きな災害があった時に、演劇人に何ができるのか。最小人数で、どこでも演じられるものを作っておきたいという思いがありました。まるで“出前演劇”のような。そんな引き出しをキャラメルボックスの引き出しに入れておきたいと、なるべく道具を使わない作品をわざと書きました」(成井豊さん)

03 心を動かされる要素ばかり。身構えずに観て欲しい

「僕の学校には学芸会や芸術鑑賞会がなく、本当に演劇と触れる機会が一度もなかった人間。初めて演劇と出会ったのがキャラメルボックスの公演でした。演劇の面白さを教えてくれたのはキャラメルボックスの皆さん。今回演劇を初めて観るという方も、その時の僕と同じ気持ちになれる作品だと思います。笑いもあるし、感動もあるし、心を動かされる要素がたくさんある。配信でも劇場でも、初めてだからと身構えず観て欲しいです」(天野一輝さん)

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公開稽古は“plat de 成井豊”でしたが、果たして“plat d’ 梅棒”はどんな作品なのでしょうか?最後に“plat d’ 梅棒”の見所をお伺いしました。その様子はインタビュー③でお届けします!