ウェストエンドとはロンドンの金融街シティから西側、美術館巡りやショッピングが楽しめるエリアのこと。劇場も多く集まり、ロンドンで上演されるミュージカルをいつしかウェストエンド・ミュージカルと呼ぶようになりました。

01 400年の歴史ある演劇街

ロンドンは16世紀シェイクスピアの時代から演劇が盛んな街。テムズ川沿いのグローブ座をはじめ、現在も大小100を超える劇場が点在しています。ピカデリー・サーカス周辺には風格あるレンガ造りの劇場があちこちにあり、歩くだけで気分が高揚します!

王室にちなんだ名前の劇場があるのも特徴的。そのひとつ、ロイヤル・アルバート・ホールでは毎年2月にローレンス・オリヴィエ賞授賞式を開催。ロンドン版トニー賞ともいえるこの賞では、ミュージカルと演劇に加え、オペラ、舞踊も評価対象です。

02 ウェストエンド発の人気ミュージカル

ブロードウェイに劣らず、ロンドンは名作初演の地。イギリスと周辺国の文化にルーツを持つ、ドラマ性の高い作品が多く制作されてきました。日本公演でも長く愛され、映画化もされた『レ・ミゼラブル』『オペラ座の怪人』そして『キャッツ』は、もはやミュージカルの代名詞ですね。

そのほか日本で上演されたものでは『ミー・アンド・マイガール』『ミス・サイゴン』『マンマ・ミーア!』『ビリー・エリオット』などがウェストエンド初演。ディズニー作品では唯一、原作がイギリス児童文学の『メリー・ポピンズ』が挙げられます。

Sasha
Sasha

ロンドンではミュージカルの他にストレートプレイや上質な大道芸も楽しめます。 古くから人々がパフォーマンスに親しんできた場所での舞台鑑賞は格別の時間です。