演劇やミュージカルに慣れていない方は、観劇中のマナーについて気になることがあるかもしれません。“敷居が高い”と感じている方の中には、観劇中はずっと静かにしていなければいけない、というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。演劇やミュージカルってどんな雰囲気なんだろう?コメディ作品などで笑ってもいいの?そんな疑問にお答えします!

01私語はNGだけど笑いや拍手で作品に参加しよう

例えば映画を見ている際に、隣で感想を喋っている人がいたら迷惑ですよね。それと同様、演劇やミュージカルでもお喋りをすると俳優の声が聞こえなくなり、周囲の観客に迷惑がかかってしまいます。また特に感染症対策がなされている現在は、劇場内ではできる限り大声で喋らないように、とアナウンスがあります。作品の感想は観劇後、劇場を出るまで我慢しましょう。

しかし、演劇やミュージカルは目の前で作品を体感できるのが魅力!生で物語が進行し、観客も作品の一部です。面白いと思ったら笑い、感動した際やノリノリの場面では拍手で盛り上げることでその日にしかない雰囲気が出来上がります。ミュージカル作品では手拍子が起こることも!とても良い作品だと感じたら、終了後のカーテンコールで立ち上がるスタンディングオベーションで感動をキャストに伝えましょう。

NYブロードウェイでは観客が大盛り上がり!

日本は比較的静かな雰囲気だと言われますが、ミュージカルの本場・ブロードウェイでは観客が拍手喝采したり笑ったりと大盛り上がりの雰囲気なのが一般的です。

例えば6月から日本公演も行われるミュージカル『アナと雪の女王(Frozen)』の名曲「Let It Go」では、エルサの歌唱中から割れんばかりの拍手喝采が止まりません。エルサの素晴らしい歌声と観客の盛り上がりに包まれる空間は、思わず鳥肌が立ってしまうほど。

逆に『ウェイトレス』で主人公ジェナを苦しめるダメ夫のアールが登場した際はブーイングが起こるのだとか。作品に入り込み、作品に積極的に参加するのがNY流なのですね。

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現在は感染症対策のために静かにしなければならなかったり、演出もステージ上に限られていたりします。しかし本来は、作品によって通路に俳優が登場したり、俳優からお客さんに声をかけたりと臨場感たっぷりなのが演劇・ミュージカルの魅力。せっかく劇場に行くからには作品を作る一員として、その場の空気を楽しんでくださいね。